木村組とは 建築家の視点

建築家の皆様から見た木村組

木村組の丁寧な仕事と技術力、そして強固なコミュニケーションは、
建築家の皆さまより高いご支持をいただいています。
今回は、複数回にわたって木村組に家造りをご依頼いただいた建築士様と施主様という立場から、
共に歩んだ時間を振り返っていただきました。

座談会 Part2

全員が真剣だから、
そこに「楽しさ」が生まれる。

参加者(左から)

冨田秀雄建築アトリエ
冨田 秀雄
木村良三工務店 取締役
木村 良三
施主
菅 裕明
木村良三工務店 現場監督
豊島 稔

木村組との出会い。
満足を追求するチームの誕生。

(冨田)

木村良三工務店(以下、木村組)さんと出会う前は、二十何社を回ったうえで選んだ別の工務店に家の建築を依頼していました。その工務店は技術力は高かったのですが、建物が完成した後のアフターメンテナンスに問題があって、施主さんからのクレームが直接私のところに来るようになってしまったんです。そんなとき、知り合いの設備設計事務所さんから、高い技術力を持っていて、何よりもアフターメンテナンスがしっかりしている工務店があるよと、木村組さんを紹介していただきました。
木村組さんは、アフターメンテナンスがとても良くて感心しました。依頼した建物自体も高く評価されて、施主さんたちも非常に満足してくれました。たまたま嵐があって空調が壊れた真夏の日も迅速に対応していただきましたし、その後のメンテナンスも完璧なんです。特に職人さんたちが「できない」と言わずにまずはやってみる、という姿勢が素晴らしくて、技術集団としての誇りを持っていることが伝わってきました。

(菅)

私は冨田さんから木村組さんを勧められたのがきっかけでした。私はキャラクターが強いので、家造りの打合せの際は自分のやりたいと思ったことを実現できるようになるまでしっかりと突き詰めていきます。その私が信頼した建築家の冨田さんが、私も冨田さんも満足するものを作るには木村組さんがいいとおっしゃるんです。それなら絶対その方がいい。と木村組さんに即決しました。

(木村)

職人さんたちはみな技術を長年磨いてきた人たちばかりなんですよ。我々はお客様や設計事務所の希望をいかに伝え、職人さんの力を最大限に発揮させるかに重点を置いています。無口な職人さんも多いですから、そこを我々がうまくコミュニケーションを取ることで、望む結果を導き出すよう努めています。職人さん全員が一生懸命に取り組んでくれるので、特定の職人さんが特別ということはありません。あくまでバランスによって最高の結果が得られるんだと信じています。

関わる全員が力を尽くす。
そこから生まれる楽しさ。

(菅)

木村組さんとのプロセス全般がとにかく楽しかったです。色や材料、細部にわたるまでしっかり対応いただき、本当に満足しています。例えば私が作っていただいた葉山の別邸の場合、部屋ごとに違う色を使うことで、それぞれの空間が持つキャラクターを引き出しています。こういった非常に細かい要求に対しても、サンプルをいくつも作っていただき、最適なものを選んで仕上げていく過程が素晴らしかったです。完成した別邸は、私自身のこだわりが詰まった特別な場所となり、大変満足しています。
設計中や建築中に訪れても楽しいですし、その間に発生するハプニングさえも楽しむことができました。例えば台風が来て作業が大変になったり、細部の施工にものすごく手間をかけたりすることもありましたが、そのすべてが楽しい思い出として残るんです。職人さんたちの真剣な姿勢、例えばタイル一つずらすだけでも一からやり直してくれるこだわりには感動しました。そのような細かなこだわりが、全体の完成度を高めているんだと感じています。

(豊島)

一つ一つの作業が積み重なって、素晴らしい空間が出来上がっていくのを見るのは本当に楽しいです。特に、菅さんや冨田さんに「わー!」と喜んでいただいた瞬間が最高でしたね。施工中は、職人さんとのコミュニケーションを通じて施主さんの要望を的確に反映させることが重要なんですが、そのために多くの時間と労力をかけています。職人さんが作ったものを壊すことがあっても、それがより良い結果を生むためなら、全員が納得してやり遂げてくれるんです。

(冨田)

後ろ向きには絶対にならないんですよね。最初から最後まで、「やってられないよな」なんて言葉は出ないんです。どうしたらいいものができるかって、みんなそれだけしか考えてないので楽しいですよね。

(菅)

そして完成が近づくと寂しくなるんです。この楽しいプロセスが終わってしまうのかという気持ちが強くなります。それだけ、木村組さんとの家づくりは特別な体験だったんです。完成後もすぐにアフターメンテナンスをしっかりしてくださるので、本当に安心しています。特に葉山の家は、場所柄で海風によってダメージを受けるんですが、迅速に対応していただき、いつでも完璧な状態で保っていただいています。

リーダーシップの大切さ。
次代へつなぐ思い。

(冨田)

新しいプロジェクトでは常に新しい挑戦をしたいですね。これまでの経験を生かしつつ、新たな形に挑戦できることも木村組さんならではの強みだと思います。例えば、非常に細かいデザインや特殊な素材を使用した建物など、今までにない新しいプロジェクトを一緒に進めていきたいと思っています。

(菅)

その通りですね。木村さんと冨田さんのチームであれば、どんな難題にも対応してくれると信じています。
最後に言わせていただきたいのは、木村さんのリーダーシップについてです。木村さんのリーダーシップと人間性の温かさが、会社を支え、職人さんたちの信頼を集める源となっています。だからみんなが一つにまとまり、良い仕事ができるんです。そして豊島さんのような次世代のリーダーも育ってくる。これは非常に理想的な形だと思います。ただ指示を出すだけではなく、職人さんたち一人一人に対する深い理解と配慮があるからこそ、すべてが有効に機能しているんだと思います。

(木村)

冨田さんや菅さんとの出会いが自分の人生を変えたと言っても過言ではありません。私たち工務店の技術力や対応力を引き出してくれました。お二人からの学びは、私だけでなく職人さんたちにも大きな影響を与えています。これからも私から職人さんたちに仕事の楽しさややりがいを伝えていけるよう努めていきたいと思います。