普段はあまり意識されないかもしれませんが、都内にはさまざまな建物があって、例えば国会議事堂や都庁などは外壁が全部石でできているんですよ。10年くらい前までは、ビルの外壁は石材が流行っていて、都内の多くのビルに使われていたんです。今では少なくなりましたが、それでもコンクリートじゃないなって気づく部分があるかもしれません。普通の人にはなかなかわからないですよね。
昔のマンションではタイルがよく使われていましたが、高級なビルや商業施設になると、石を張ることが多かったんです。石材って、一つの大きな石を切り出して使うんですけど、サイズもさまざまで、高さ600mm、幅900mmから1,200mmくらいの石を乾式工法で張り付けるんですよ。こういうところって、建物を見るときに注意して見ないと気づけない部分かもしれないですね。